「2日目」(阿寒湖→摩周湖→網走→サロマ湖→石北峠→層雲峡→旭川→札幌)

朝7時から二人の携帯アラームが鳴り響きまして、でも眠くてウダウダしてまして、「風呂いこか」ってなことも言いまして、ダラダラっと地下の「和風」なお風呂にGOです。お風呂好きなワタクシたちはまたヌクヌクです。体重量りました。みきちゃん太ったそうな。ワタクシもえらいことになってました。

ここのホテルは結構ややこしい構造になってて、一つ間違えると迷子になるのねん。お風呂別館にあるから、また間違いやすいのねん。毎回曲がり角を見逃してUターンしまくるワタクシたちであります。

朝ご飯はバイキングです。和食でせめてみました。でも牛乳ははずせません。ちゃんと振ってからコップに入れないと、分離しちゃうくらいの濃い牛乳です。あまーい。うまーい。

「ご飯食べたら観光船の時間見にいこー」「そーしよー」ってなわけで、チェックアウト前に観光船乗り場まで行ったところ、9時5分の便が出たとこで、次は10時5分とな。「ほなアイヌコタン見て、チェックアウトしてから乗りにこよー」「そーしよー」となり、歩いてすぐの「アイヌコタン」までお散歩です。

「アイヌコタン」ってのはアイヌの人の生活環境が見れて、実際アイヌの人も住んでるとこやそうな。でもうちらはお土産屋の坂を上っただけで疲れきり、上った先にあった熊の檻とかを見ただけで「ほなかえろか」とくたびれてしまいました。時間ちゃんと合わせたら伝統舞踊とかもやってるみたいやったんやけどね。見てません。

ホテルも無事にチェックアウトを済ませ、車と荷物は預かってもらい、観光船にGOです。ホテルにあったクーポンを使ってちと割引料金です。待ってる間にお土産屋さんで「お湯を注ぐとマリモが登場する梅昆布茶『まりも茶ん(まりもちゃん)』」を試飲して購入です。梅昆布茶好きなもんで。

10時5分に観光船に乗り込みました。おねーちゃんが流れるように観光案内してくれてます。阿寒湖の真ん中に「マリモ展示観察センター」がありまして、そこで特別天然記念物マリモが見れちゃうのであります。

船下りまして、観察センターに入りました。「でかーっ」「でかすぎーっ」生マリモでかい!直径20cmクラスがゴロゴロゴロって感じっすよ。うちはもっとちっちゃいのがちょっとコロっとおるんかと思ってたっす。なめてました。ダイナミックなでかさです。最大級は直径30cmくらいのが発見されたそうな。子供が二人で抱えてる写真がありましたわ。

生マリモにやられたワタクシたちを乗せて、船は再び岸へ向かいます。船の中ではおねーちゃんが「悲しいマリモ伝説」のお話をしています。更に「涙のマリモ」ってな曲も聞かしていただきました。とどめに「カセット販売しております」とのこと。みきちゃんはこの曲がいたく気に入られたようで、「まーりもー、まーりもー♪」と、北海道にいる間に数回歌っておられました。

阿寒湖を出て、次の目的地は摩周湖です。ナビちゃんで「摩周湖」って選んだら摩周湖のど真ん中にペケポンマークが。「いやー、ナビちゃん。確かに摩周湖やけども。合ってるけども。そこに車でどーやって行けっちゅーねーん!」ナビちゃんったら、お茶目さん。自力で目的地を展望台に設定しなおしました。

「るるぶ北海道(ドライブ編)」によると「摩周湖のアイス」ってのが近所にあるそうな。美味しいそうな。「行ってみよー」「おー」ってなわけで、ちょっと立ち寄りました。「砂糖を使わず天然の牛乳の甘さ」のソフトクリームを頂きました。甘くて濃くてうまーい。ここには旅人が書き残せる「落書き帳」がありまして(昔のラブホにあるような。今もあるのか?)、早速みきちゃんが「大阪のでかい女がこれから札幌までいきまーす」と書き残してました。ワタクシも書き残してきました。

落書きを残して出発ー。「摩周湖」到着です。ここで「あれー?あたしの『写るんです』がないよー」とカメラを無くしたみきちゃんは、「写るんです2号」を購入ー。「摩周湖」の看板と共に「サザエでございまーす」と観光写真を撮り倒すワタクシたちでありました。

摩周湖は「霧の摩周湖」と呼ばれ、常に霧がかかってるとこです。「霧が晴れてたら婚期が遅れる伝説」があるそうな。ええ、もう当然のごとく霧なんかカケラもなかったっすよ。「どれが霧なん?」「あの上の方のんちゃうの?」「あれは雲やろ」状態でした。湖に山と空がバッチリ写ってめっちゃきれー。天気は曇りで一面の雲やったんやけどね。

次の目的地は網走刑務所っす。「行く途中にある『原生花園』ってなお花畑も覗いていこー」ちうわけで、ちと大回りルートを取ることになりました。

ナビちゃんを設定して出発したとたん、今度は道にキタキツネが登場!「キツネやー!」「キタキツネやー!」痩せて毛が抜けて貧相でした。「野生もんやでー」「リアルやなー」「食うてなさそーやったなー」とまたもやテンションのあがるワタクシ達です。

「後は熊だけやでー」ってなわけで「あるーひっ(あるーひっ)森のなかっ(森のなかっ)♪」と歌って熊を呼び出す作戦に出てみました。せっかく二人いるのに、二人とも輪唱部分こみで歌ってしまい、息が続かず歌も続きません。

「なんで『お逃げなさい♪』ちうときながら『後からついてくる♪』やねん」「言うてることとやってることが、全然合うてないっちうねんなー」「イヤリング拾ってもらって『お礼に歌いましょ♪』ってどーやねん」「お礼は1割が基本やもんなー」「せやろ、まず『それはナンボやったんや』って聞いてやなー」「『セレナで3000円でした』とか言えっちうねんなー」歌もちゃんと歌わんわりに「森のくまさん」に「これでもか」と文句をたれるワタクシ達であります。

歌も一段落したころ、北海道に来てから晴れてないことに気が付いたみきちゃん。「あたし雨女やからなー」「そかー、ほな上の方で『みきちゃん発見!』って雲が雲を呼んでるんやろなー」ってなわけで、みきちゃん「雲を呼ぶ女」の称号をGETです。この後雲が出るたびに「『ただいま、デミオのみきちゃん発見しました。どーぞっ(ガー)』」「『了解っ(ガー)』」と遊んでおりました。

「原生花園」はオホーツク海沿いの道んとこに、お花畑が広がってるそうな。ちょうど開花期やったのでさぞかしキレイなことになってるであろーと思ったら、お花はポツポツしかありませんでした。でもなんちゅーてもオホーツク海っす。「初めてみたよー」「オホーツクやでー」とテンションは上がる一方です。

「JR原生花園駅」の駅長さんに「駅長の服と帽子着ていいよ」と言われ、「わーい、着る着るー」と制服制帽を着込み、「はい、右手で『敬礼!』」「ほーい」と敬礼写真も撮ってきちゃいました。駅長さんはいい人だー。ちうか、あの駅に電車はくるのか?駅長さんは一日中敬礼して写真撮られてるっぽいぞ。

再びデミオに乗り込み、次の目的地は網走刑務所です。ここでもクーポン大活躍。割引入場成功です。入り口に「看守さん」と「五寸釘寅吉さん(天才脱走犯)」の人形と、簡単に入れる檻があったので、早速ぽぽちゃんとしのちゃんと某来さんに写メールです。

網走刑務所では当時使用してた「牢屋」とか「お風呂」とか「作業場」とかが、いっぱい再現されてました。全部リアルな人形付きっす。ポツっとおったりして怖いっちゅーねーん。ちとびびるワタクシでありました。でも「逃げようとしてるとこー」とか「トイレに入ろーとしてるとこー」とか小芝居写真を撮りまくっておったのであります。

網走刑務所で心ゆくまで小芝居をやりつくしたワタクシ達は、またデミオに乗り込み次の目的地「サロマ湖」に出発ー。サロマ湖行く途中でみきちゃんの呼んだ雲が雨をザンザン降らせ始めました。今回のドライブで初めての雨です。

「なーなー、そっちにリアワイパーのスイッチない?」「ないよー」ってなわけで、デミオのリアワイパースイッチ探しをするワタクシですが、見つからず。「来さんに電話だー」ってなわけで昔デミオ乗りやった来さんにお電話です。「来さーん、たすけてーっ」「どしたんどしたん?前田さんは脱出したんちゃうんかー?」「うちは脱出できてないのーっ」リアワイパーのことを忘れて来さんと喋くってしまいました。

喋りも一段落してリアワイパーのスイッチが、ワイパーの先っちょにあることが判明です。「来さん、動いたよーっ」「おー、それはよかったよかったーっ」来さん、どーもありがとー。助かったよー。みきちゃんからお土産の「出獄記念せんべい」は頂かれましたでしょうか?

雨にザンザン降られるものの、うちらが車から降りる時はなぜか雨が止むってなラッキーな気象現象に助けられ、サロマ湖半で「サロマ湖とデミオとワタクシ」写真も撮ったりなんかしながら、「道の駅サロマ湖」で「焼きホタテ(でっかいのが2個で200円。うまい)」「サロマ牛のたたき」「ツブ貝」などを頂き、今後のルートを作戦会議です。

「『層雲峡』ってのがちと大回りやけど、景色とか良さげやねんなー」「でも山道やろー?」「大丈夫ー、あたしが運転するからー」サッポロクラッシックを飲み飲み、男前のみきちゃんであります。

この段階で時刻は夕方5時半ごろ。でもまだまだ明るかったので快調に道道106号を下ります。信号ないし空いてるし、常時90キロ走行であります。燃費もめっちゃいいのねん。デミオすばらしー。ホタテもすばらしくうまかったので「ホタテをなめるなよっ、ごーごー♪」と「ホタテのロックンロール」も歌ってしまいます。

すばらしくないのは、ワタクシとナビちゃん。「700m先で右方向です」「うっそーん、ずっとまっすぐちゃうのーん?」「300m先で右方向です」「ナビちゃん、どこ行こうとしてるねーん」意見合いません。「ほんでどっちなん?」運転手みきちゃん、どっちも信用できず自分で地図を見ております。

結局「でかい国道派」ナビちゃんと「近道の道道派」ワタクシで、ワタクシの勝ちー。層雲峡の手前の石北峠に突入です。「5合目」からスタートです。「熊出没注意」看板も登場です。霧も出始めました。ナビちゃんの指す道もヘアピンの連続です。外は真っ暗。大ピンチっす。

頂上に向かうにつれて「前みえへーん」「道行き止まりみたーい」ってな霧が大発生っす。ナビちゃんを見ながら「次は右カーブやでー。」「そん次にヘアピンの左やでー」とナビちゃんを見ながらナビするワタクシであります。いや、マジで見えへんかったのねん。熊出てこなくてよかったよかった。ところが頂上を過ぎると霧が一斉になくなりまして。「のぼりがあったと言う事はー」「下りもあるっちうことやねー」みきちゃんはギアをローに入れて下りヘアピンをこなしていきました。

そんなこんなでたどり着いた層雲峡は真っ暗で何も見えずです。でも「層雲峡制覇したでー」ってな変な満足感があったりなんかしてたのは、うちだけでしょうか?

層雲峡も越えて上川町を越えて比布町を越えて旭川市で休憩です。みきちゃんお疲れ様でしたー。こっからはワタクシが運転を担当することになりました。ちょっと走ったら高速に乗るからね。高速に乗ったら後は札幌まで一気です。

ワタクシ早速高速入り口を間違え、またもやUターンからのスタートとなりました。無事高速にも乗れてアクセル全開と行きたかったのですが、真っ暗な道でしかも1車線で両端の反射鏡だけが頼りってな状況なので80kmが精一杯。「うえーん、90kmは出さんとまずいよねー」「そーやねー」「でも先がどっち曲がってるかもわからんから怖いのー」「ほなしゃーないなー」渋滞を引き起こしてたもようです。

道が2車線になったとたん、みんながブンブン抜かしていきまして。気が付けば前にも後ろにも車がいなくて「ひとりぼっち」状態のデミオちゃん。「えーん、うちを一人にしないでー」と抜かしていった車についていこうとするものの「やまわきさん、120km出てるでー」「あらー、やめといた方がええかなー」「うん」ってなわけで、またもやひとりぼっち状態です。やっと110kmくらいで走るお友達を発見し、着いていくことが出来ました。やっぱし前に車がいると安心っすね。

お友達に着いていってたら90kmくらいで走ってる、昔やったらお友達になりたかった車を発見しました。でもうちはもう110kmの身なので抜いてしまいたくなり、みきちゃんに許可をとります。「ママ、こいつ抜かしてよろしいでしょうか?」「行っちゃいなさい」ってなわけで、追い越しも成功です。

札幌まで後数kmとなった段階で「札幌市内は運転禁止」なワタクシは、パーキングでみきちゃんと運転交代っす。ナビちゃんを「アークホテルズ札幌」に設定し出発ー。札幌市内に入ってから、ナビちゃんの一方通行無視の指令でちととまどいましたが、無事に10時半ごろホテルにチェックインことができました。

「札幌についたら味噌バターコーンラーメン!」と決めていた、食いしん坊のワタクシ達は「お風呂は12時に受付終了」ってなタイムリミットを考え、ホテル近辺のラーメン屋を散策です。数件覗きまくって「このへんにしとこか」ってな店で念願の札幌ラーメンにありつくことができました。バター濃くてうまーい。コーンめっちゃ甘くてうまーい。感動です。(メールで応援してくれた、ぽぽちゃん、しのちゃん、サンキューです。)

お風呂にも無事間に合い、天然温泉で疲れを癒し、またあらゆる湯に浸かり、「明日はゆっくり目に起きよー」と作戦会議もそこそこに寝床についたのでありました。

TOPに戻る