Dec 16, 2008

「デボネア・ドライブ」(朝倉世界一)

朝倉世界一は、「フラン県こわい城」以来、チマチマ読んでるワタクシでありますが、「ゆるさ」と「残酷さ」と「無茶」のバランスが絶妙で「スゴイなー」なのです。

この本も「だって中の人が勝手に動いちゃったからー」って言われそうな、気分しだいの暴走がてんこもり。設定がどんだけ無茶でも全然ありなので「エチゼンくんはクラゲなんだよ」って言われても「そーなんやー」と納得のワタクシ。

当然、モモヤマさんの過去が更に悲しいことになってよーとも、会長が更にどんな無茶をしよーとも、マリちゃんが今後どーなろーとも、「まー、大丈夫なんちゃうかな?」と、もう安心しまくってるのです。だって多分大丈夫やし。

ストーリー的には、今後更にいろんなことがあったりなかったりするのでしょーが、そっちよりは「エチゼンくんが何するのかなー」とか「モモヤマさん、どんなこと言うのかなー」とか「会長のネコが気になるー」とかの世界観に浸るのがいいねんなー。

絵は鉛筆で書いてスキャナで取り込んで、MACでトーンを貼ってるっぽい細い線でありますが、パラシュートで降りていく時やら、高速入り口の登り坂やら、田んぼの中の一本道やらの風景がいちいちステキで、これまたワタクシのツボを突くわけっすよ。

「なーんでこんなにたどたどしい線やのに、すごくかっこいい絵になるんやろー」って、ついついじーっと分析したくなるのでありますが、「空間がきもちよく空いてるからかなー」とかレベルのことしか思いつかず、ろくな結論に行き着けないので、毎度「うー」ってなってます。だれか説明しちゃってください。

会長の四角くてデカイ車(ミッションで細いハンドルでベンチシートで広々でフェンダーミラーで開け閉めするといちいちデカイ音がする)や、モモヤマさんのダイエットDVDを初めとする、突っ込みがいのある小物も満載でうれしい限り。「ぬれもなか」食べてみたいー。

ってなわけで、話としては「車に乗って青森まで行こうかな」っちう「ロードムービー」っぽい話なのでありますが、もーそれはどーでもいいです。当然青森にたどり着かなくてもおっけーです。

読むだけで、ゆるーくノンキになれるお気に入りなので、いっそのことちゃんと終わらなくてもいいなー。でも、2巻は出てほしいぞ。買って大事にしまするよ。

「公式ページ」に載ってたインタビューで、トーンはMACで処理してるって書いてたっす。「サラミちゃん」の時からそーしてたそうで。それは気がつかなかったっす。もっかい「地獄のサラミちゃん」見なければ(サラミちゃんは顔と髪の毛の顔が揃ってるのが好き)。

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