Apr 05, 2008
「地球の生活」(山川直人)
本屋さんのマンガコーナーをプラプラしつつ、知らない人のマンガをジャケ買いし、それが「おー、これは好きー」ってやつやったときって、すんごい嬉しいわけです。
「よくぞ選んだよ、ワタクシったら」な「自分をほめてあげたい」感ってのは、過去何回かそーゆーのがあるのですが、今回もまさしくそれであります。しかも平積みじゃないとこから選んだってのが、またこれ素晴らしい。「呼ばれた」ってやつですね。呼んでくれてありがとーヽ(´ー`)ノ
表紙のウチュウジンくんを、よーく見てもらえるとわかりますが、これはスクリーントーンじゃなくて全部細かい斜線を書いて書いて陰影が付けられてまして。丁寧だー。ごっつい手間だー。しかもかわいいしー。こーゆー絵は大好きー。
中身の絵もこんな感じで、一コマ一コマが丁寧すぎ。もうどのコマを抜き取って「ポストカード」とかにしても成立するやろーっちう完成度で、自然と読む速度もゆっくりゆっくりになるっちう。「説得力がある絵」なのですね。流し読みするのがもったいないです(「山川直人ホームページ」&ブログで、絵がちょっと見られますよ)。
絵の作画パターンが大きく2つに分かれてまして。1つ目は「版画かな?」って一瞬思ってしまうような、ぶっといゴツゴツしたアウトラインの作風(しかもそれと白いアウトラインが組み合わさってるの)、もう1つは逆にアウトラインをなくして、斜線とかけ網だけで陰影つけて3Dっぽくした作風。どっちも雰囲気があっていいなー。
「地球の生活」は、昔から作ってた同人誌発表の短編を集めたものやっちうことで、一番古いのが1989年8月「手品師」で、一番新しいのが2001年の自分のホームページで発表した「地球の生活」(表紙になってるウチュウジンくんの短編)やそうで。コレ1冊で10年分の幅があるわけですね(連載の単行本やと1年分くらい)。
なので、「それぞれの時期にいろんな作画パターンを試したりしてたんやなー」ってのが堪能できるのですね。収録順と初出年がバラバラなので、後ろについてる「初出一覧」みながら、年代順に見ていくのもまたええ感じです。
そんなバラバラに発表された短編集なので、内容もばらんばらん。どれも「その辺にありそーでなさそーで、やっぱしあるんかも?」な、「ちょっと裏道に迷い込みました」な「連れて行かれ感」に浸れます。星新一のショートショートっぽい感じかな。お布団の中で眺めながら寝落ちすると、ほどよく変な夢が見られそうっすね。
「コーヒーもう一杯」(「コミックビーム」で連載中・単行本は4巻まで出てるよ)的なハートフルなとこからは、ちょっと外れてるかもしれんけど、ワタクシはストーリーはこっちのほうがより好みに近いっすね。「コーヒーもう一杯」1巻の「ブルーマウンテンの夢」が好きな人は、「地球の生活」も好きやと思いまするよ。
まだ単行本全部は買ってないけど、「全部読みたいー」って思うマンガ家さんが増えて、とっても嬉しいワタクシなのでありました。一気に買うのももったいないもんね。チミチミ買うことにするのですーヽ(´ー`)ノ
※ 単行本に挟まってる「アンケートはがき」が、イラスト満載やわ文字も手書きやわで、これまた可愛いっす。この手のはがきは「ジャマなんですぐ捨てる派」なワタクシでありますが、捨てられないなー。


