Oct 27, 2009
「七人のおば」(パット・マガー)
主人公のサリーちゃんは新婚さんです。今日も晩御飯を作ってピーターくんの帰りを待ってました。帰ってきたピーターくんは「お手紙がきてたよー」とサリーちゃんにわたします。
お手紙はお友達からやったのですが、なんとそこには「新聞みました。あなたのおばさんがご主人を殺したなんてショックでしょーね。お大事にー」ってなことが書かれておったのでありました。
サリーちゃんはそんな話は初耳です。しかもサリーちゃんには、おばさんが7人もいたのでした。「誰やねん!」です。ピーターくんは「明日の朝になったら、新聞のバックナンバー見に行こうよ」と言うのですが、サリーちゃんは、気になって夜も眠れません。
しょーがないのでピーターくんは、「ほな、7人のおばさんのことを知ってる限り話してくれたら、何かわかるかもー」と、一晩中サリーちゃんの話を聞くことになったのでした。
ちうわけで、このお話は一晩の間のお話です。ひたすらサリーちゃんが「あのおばさんはねー」とか「あんなことがあった」「こんな事件があった」と回想しまくり、話が終った朝までのお話です。
が。何がすごいって、この7人のおばさんのキャラが濃すぎ。みんなでもめすぎ。ピーターくんが関西人なら「それはないわ」とか「それは作ったやろ」とか「もう勘弁してください」とか、いろんなバリエーションで突っ込んでることでしょう。
実際ワタクシ、サリーちゃんがエピソードを語るたびに突っ込みすぎて、しまいには新たなネタが出てくるたびに笑いが止まらなくなったであります。もー「おいおいおい」しか言えんくなっちゃいました。ピーターくんは笑わないで聞いてあげてて偉いなー。
最初はね。サリーちゃんが「誰がだんなさんを殺しててもおかしくない」って悩んでた時には「どんなおばさんやねん」と思ったのでありますが、もう話の半分くらいで「あー、これはほんまに誰でもやりかねんわ」と確信できました。しかも確信できた後に、その倍出てきました。大変大変。お腹いっぱいです。
おばさんが7人と、それぞれのだんなさんも出てくるので「途中でわからんくなるかも」と心配してしまいがちですが大丈夫。みんなそれぞれ濃いので。特徴ありまくるので。ある意味こんだけ書き分けたことがすごいとも言えると思います。
ミステリーとしてみると、そんなに難しいってわけではなく犯人も大体想像つくのですが、これはそーゆー読み方よりも「サリーちゃんとこの親戚はすごいなー」と楽しむのがよいかと。いやー、ほんまにね。満腹になれるですよ。
ちなみに、最初出た時のタイトルは「怖るべき娘達」やったそうです。そのままやがな。
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