Jul 26, 2009
「べてるの家の「非」援助論 - そのままでいいと思えるための25章」(浦河べてるの家)
この本ははだいぶ前に、田口ランディが「読んだけど何て感想を書いていいかわからなくって、でも読んでくれー」って、どっかに書いててですね。
「どんな内容なんよ」と思って、すぐ買って読んだのはいいけど、ワタクシも「何かいていいかわからーん」状態になってて、感想をほったらかしてたのでした。でもお勧めなのです。
北海道の浦河に、精神病を持った人たちの集まる「社会福祉法人・べてるの家」(公式サイト)ちうとこがありまして。
「べてるの家」は「病気を治す」ではなく、いかに「病気と付き合いつつ社会生活をしていくか」を実践してるとこであります。
モットーは「安心してサボれる会社作り」「利益のないところを大切に」、「弱さを隠さず、弱さを絆に」等、「キレイ事」なもんが並んでますが、中身は完全に「ぶっちゃけ大会」であります。
普通「精神病の人」への漠然とした怖いイメージがあるやないですか。そこを「そんなことないですよー」じゃなく、「この人はここが大変でー」「この人はこんな時大変でー」ってザクザク言っちゃってるのですね。ぶっちゃけてるでしょー。
例えば年に一回行われてる「幻聴&妄想大会」ってのでは、自分にしゃべってくる幻聴さん(ここでは「さん」付け)の面白話をみんなが披露し、「その幻聴さんはおもろい!」って人は表彰されたりしております。(今年の大会の模様はこちら)
「病気を治そう」と言う目標をたててないかわりに、病気と付き合いつつ社会生活をしていきながら「『何で発病したのかなー』とかを分析して発表(当事者研究)」することで、『病気』=『個性』として売りにもしてます。
現に、そーいう「当事者研究ビデオ」も作って売り出されててですね。各地で講演とかもやっちゃっててですね。「べてる」の現地にも研究する人がいっぱい訪れててですね。2002年の段階で年収1億円ですってよ、奥さま。
「病気があるのに仕事なりたつの?」とか「地元の人は文句言わないの?」とかありますが、当然いろいろ問題はあるよーでして。それでも「べてるがあってよかった」と関係者さんたちが口を揃えて言ってるわ、全国からどんどん人が集まってるわで、説得力ありすぎですね。
この本には、そんな「べてるの家」に関わりを持ってる「病院の精神科のお医者さん」「地元と患者さんをつなぐソーシャルワーカーさん」「患者さんたち」「地元の人たち」の寄稿の寄せ集めが載ってまして、いろんな角度から「べてるの家」が紹介されてます。
これ読んでの一番最初に思った感想は、「病んでる人や、その周りの人が読んだら楽になるやろなー」ちうことでした。現に自律神経がすぐ弱る傾向のあるワタクシはとっても勇気付けられましたですよ。
患者さんは「うつ」レベルじゃないシャレにならん病状がワンサカですが(強制入院とか)、病院通いで先が見えなくてブルーになってる人には、もう一個の出口を示してる本やと思われます。
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