Mar 30, 2007
「ラスト・イニング」(あさのあつこ)
「バッテリー」を読んだ後、完全に「横手二中」側に気持ちが入ってたワタクシ。「『新田東』と『横手二中』のどっちかのチームに入れ」って言われたら、「絶対『横手二中』側に入りたいなー」と思っておりました。
だってあんな「打たれないから回りの守備なんかいらない」とか思ってるバッテリーと、一緒のチームで試合したって楽しくなさそーやもん。あのバッテリーが「野球好き」って、最後まで思えなかったのであります。
試合で何が楽しいって攻撃するときは「どーやったろーかなー」って策を練ったり、守ってるときは「助けてみたり助けてもらったり」ってとこやと思うので(勝っても負けても)。これは「仲良くしないとだめ」って意味ではないっすよ。
そんなワタクシは瑞垣派であります。前回の「バッテリー」の感想でも「瑞垣の気持ちしかわからん」と言い切らせて頂きました。で、「ラスト・イニング」は「瑞垣のその後の物語」であります。いやー、かみさまありがとー。こんなワタクシのために、こんな番外編まで公式で出していただきまして。
「その後の物語」なだけに中学3年やった瑞垣も高校生になってます。当時絡んでたみんなが、各章でチマチマ絡んでおるわけですね。
中身が「瑞垣祭り」なので、「いやー、やつは何してるのかねー」ってな、すっかり「キャラクターブック」を読む気分で読んでしまいまして。それはそれで楽しかったのでありますが「小説としてどーなんよ」ってなると、これはもー普通の「いろいろ考えまくってる高校生のお話」なんやろなー。ヤツが相変わらず頭の中でえらい盛り上がっております。悩んどけ悩んどけー。
何やかんや言っても高校1年生ですから。考え出したら止まらないお年頃なわけで。「バッテリー」の中でも瑞垣と門脇が高校にどういう方向で進むかは、軽く示されておったわけなのでありますが、身近なもんからしたら「えー、そーなん」ってことなわけで。絡まれるわ説明を求められるは心配されるわ、まー「モテモテ状態」なわけですよ。
そー考えると、瑞垣と門脇ってちょっと「土方歳三と近藤勇」っぽい関係性があるんよね。「バッテリー」でも「門脇に直接聞けよ」ちうようなこととか相談事が、全部瑞垣にまわってたし。でもキャプテンは門脇やったわけやしなー。瑞垣って別に副キャプテンとかの肩書きもなかったもんね。オマケに幼馴染やしなー。
まー、そんなわけでモテモテ瑞垣くんは、各章でいろんな人に絡まれてまして、そのつど喋くり倒しておりまして。1回目読み終わったときのワタクシの感想は「瑞垣、よーしゃべってたなー」でありました。
で、いろんな人と喋ってるうちに、考えがまとまったり整理できたりってな「心境の変化」の行方がお話の大筋であります。ま、結果として「そーくるか」ってなとこが、正直ワタクシ的には「何かそれってどーかな」なとこでもありましたが、「まー、本人がええんやったらえっかな」ってとこでもありますね(キャラクターブックを読むときのお約束)。「ちょっとファンタジーやけどオッケー」ってとこでしょうか。
瑞垣に絡みつくのは、すっかりおなじみ「ええとこ取り」で「お電話大好き」海音寺くんをはじめ、「バッテリー」でも絡んでた元チームメイトのみんなが主でする。あと妹の香夏ちゃん(「可愛い」ってとこが高ポイント)と門脇のおかんかな。門脇のおかんはいいねー。マヨコロ食べたいっす。でもワタクシ冷静に考えたら、門脇のおかんと同じくらいの年になるのかも。うーん、瑞垣に同化してる場合ではなかったかもー(´・ω・`)
とにかく「バッテリー」を「6」まで読むべし。「バッテリー」の中でしか出てこなかった出来事が、回想で山盛り出てくるし、複線もそっちに入ってるし。これまた瑞垣が「野球大好き」ってことがわかるシーンが山盛り登場して、ワタクシとしては嬉しい限りやったのでありますが。ちなみに映画は原作とかなりちがう話になってるんで、映画だけ観た人が読んでも「はぁ?」ってなると思われます。
あ、あと「原田&永倉」は、ちまっとしか出てこないから、そっち側が気になってる人は「えー、こんだけー?」ってなるかもねん。
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