Apr 24, 2005

「姑獲鳥の夏」(京極夏彦)

とにかく名前だけは単行本が出た時から知ってたのでありますよ。本屋さんでも目立って分厚かったから目を惹いたわけですよ。出た直後から「すっごく面白い」って評価も聞いてたわけですよ。しかーし、「妖怪が出てくるらしい」ちう情報だけで、恐いものダメダメなワタクシは手に取ることを諦めてたわけでございます。

そんなこんなで時はすっごく流れて「京極堂」シリーズも殆ど文庫化されてしまった今になって、「うーん、ちょっと読んでみようかなー」と思い出したワタクシ、全巻制覇しているまんちゃんにリサーチしてみることにしたのでありました。「古本屋さんが出てくるんやんね?」「そーそー」「探偵も出てくるのん?」「出てくるよー。で、探偵がちょっと変わってて見ただけで過去が全部わかっちゃうんよ」「へ?ほな探偵が関係者を見て回ったら、一発で解決するやん」「うん、でも見てまわらへんねん」「はあ?」

ってなわけで、リサーチ結果の一番の疑問点「何で探偵が関係者を見てまわらへんねん」を解決すべく、初京極に取り組んでみたのでありました。舞台は昭和初期であります。雑誌に雑文を書いてる関口くんは、お友達で古本屋「京極堂」をやってる京極堂に「20ヶ月妊娠しっぱなしの女ってどーよ?しかもダンナが行方不明になってるらしいし」と、巷で噂になってる話を喋ったら「ほな、探偵くんに聞いてみたらー?」という事で、やっぱしお友達で探偵をやってる榎木津くんとこに行ってみることにしました。みたいな展開で進みます。

京極堂が陰陽師もやってる関係上、それ系の話もふんだんに出てくるし、全体的にちょっとおどろおどろしい空気は前面に漂ってるし、昭和初期って時代設定上、霊とか妖怪とかたたりとかオバケとかの非科学的なもんも世間的にまだ信じられてるって設定で進んでいくので、「この状態で最終的にちゃんと論理的に解決すんのかいなー」ってことをもっとも心配してたワタクシでありましたが、心配してたよりは大丈夫でしたー。よかったー。

小説のジャンルでいうと「何か不思議なことが起こってるから見に行ってみたら、背景にどえらいもんが隠れてましたー」系であります。なので推理小説好きが気にする「解決前に証拠は全て提示しとくべきである」ってルールではボーダーラインに入るんじゃないかと。ジャンルにこだわる人はその辺をご注意くださいませ。紹介してるとこによっては「本格」って書いてあるからなー。ワタクシはちゃうと思うのねん(ちなみにワタクシルールでは「ロートレック荘事件@筒井康隆」は本格推理小説ボーダーの外側)。「推理小説だー」って頭で読まないで、「昭和初期を舞台にしてるエンターテイメント」ってジャンルと思ったほうが、より楽しめまするよ。

当初の「何で探偵が関係者を見てまわって、『ほい、チミが犯人だねー』ってやれへんねん」の謎に関しては、やっぱし「あの段階でこーやったれよ」と榎木津に言ってやりたい気が残るのでありますが、そんなん言い出したらストーリーが大幅変更になっちゃうしなー。「もうちょっと様子をみましょう」って、なかなか出て行かん水戸黄門を思い出してしまいました。

ま、そんなことは置いといて。京極堂も関口くんも榎木津も、木場修も寅吉も里村くんも、なかなかええやつっぽかったので、次も読んでみよっかなー。やっぱしシリーズもんちうもんは、まずキャラクターを好きにならんと「次も読もうっと」ってならんもんでありますよ。ちなみにワタクシの脳内では京極堂は芥川系の顔で通すつもりなので、映画は後回しになるかもねん。
っとまー、ようは「面白かった」ちうことを言いたいワタクシでありました。が。

「なんでお前に見えてないねん、せきぐちーっ!」
・・・ってことぐらいは、最後に言わせてもらいたいかなっと。

これすごいっす。レゴでいくつかのシーンを再現してるっす。榎木津かわいいー。

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姑獲鳥の夏

7月公開「姑獲鳥の夏」の前売りを買いました。
10000名限定で、豆本がついてると知って気になったもので。
こんなちっこい本に「姑獲鳥の夏」全文が載ってるのかー!
と思ったら、抜粋なんだそうです。
全文載ってると思うことがどうかしてますね。

手がでかいので...

Posted by ◆◇◆ゴキゲンのタネ◆◇◆ at 2005/04/24 (Sun) 23:28:43

まだ・・・

まだ読んでおりません。
なんとなく言葉使いが難しいので
なかなか進まず、結局後回しになっている本です。
妖怪とかそういう手のものは好きなので
けっこう好きだとは思うんですけど・・・。
がんばって読んでみます。

Posted by おっこ at 2005/06/10 (Fri) 18:00:06

チャレンジ中なのですね。がんばれー。

うちは結構「わかりにくいわー」ってとこは斜め読みする
ほうなんで、古本屋での講釈を早回しで流しました(*^^*)
あせらんと、ゆっくり読破して、また感想を教えてくださいませ。

Posted by やまわき at 2005/06/11 (Sat) 00:25:56

おばれう、おばれう

すいません。また、まちがってハンパなの投稿しちまいました。よかったら削除しておいてやってください。
この本は発表時に読みました。どんな驚愕の結末が待っているかと思いきや・・・・
>「なんでお前に見えてないねん、せきぐちーっ!」
 こんなんありか!?みたいな。
でもですねえ、次作『魍魎』を読んでから読み直してみたら、けっこう楽しめたのですよ。エピローグの寂しさというか優しさは、特に印象深いですね。
そういうわけで京極堂も6作目まで読んでます。

で、そろそろ映画も始まりますね。自分のイメージでは京極堂=トヨエツ、榎木津=キムタク、関口=ナイナイ岡村だったんですけど。堤氏はむしろ木場修が似合いそうな気がします。

Posted by SGA屋伍一 at 2005/07/02 (Sat) 22:49:49

京極堂、うちはただ今「鼠」の途中ですー。
「狂骨」が、個人的にはイマイチやったんで期待してるんですけどねー。どーなるのかなー?って楽しみですー。

映画始まりますねー。京極堂が堤氏は、うちも何となくちゃうよーな気がしてるのですが、どんな演出になってるかは楽しみっす。
関口は永瀬よりはもうちょっと冴えない感じを欲しいんで、ナイナイ岡村がくらーくやってくれるのもいいっすねー(猿やし)。榎木津は阿部ちゃんでも、ま、いっかなー。

それより木場修が、宮迫ってのが(>_<)。もっとごっつい系にやってほしいとこっす(古田新でもいいくらい)。

Posted by やまわき at 2005/07/04 (Mon) 00:04:52

姑獲鳥の夏   京極夏彦

中学時代、友達がはまりにはまっていた京極堂シリーズ。
妖怪物だと聞いて敬遠してましたが、
最近本屋さんで見かけたら、無性に見たくなってしまい、
買ってしまったよーーー。
結構ぶあつい本だったから、気合入れて読むぞ!!
・・とおもっていたんだけど、
これがもうするする読める読める!!
この本、面白いです!!

記憶とは、幽霊とは、現実と夢の境目とは。
そんな、だれもが不思議に思いながらもその答えを
導き出せない事柄がテーマです。
そして・・・

Posted by りんのお散歩 at 2005/07/23 (Sat) 22:38:03

京極堂・・・好きかも!!

これ読んで、京極堂がかなり好きになってしまいましたーー。
妖怪ものじゃなかったのは予想外でしたが、
違う世界観を見せられた感じで。

次のシリーズも読んでみたいなって思いました。

Posted by りん at 2005/07/23 (Sat) 22:44:28

りんさん、はじめましてー。
うちも「妖怪もの」と思ってて、思いっきり敬遠してたんですけどねー。ちゃいましたね。

世界観はすごく作りこんでて、かっこいいっすよね。
榎木津のハイテンションぶりは、後続のシリーズでも健在っすよー。

Posted by やまわき at 2005/07/23 (Sat) 23:25:53

夏がくれば思い出す?? 京極夏彦 『姑獲鳥の夏』

ただでさえ暑いのに、チャーハンなぞ作ったら余計に暑くなりました。だって・・・・ 

Posted by SGA屋物語紹介所 at 2005/08/22 (Mon) 22:26:40
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