Feb 08, 2005

「日本のみなさんさようなら」 (リリー・フランキー)

この本は「ぴあ」で連載されてた映画評であります。日本映画ばっかしであります。しかも新作とかじゃなくて毎週毎週、ビデオを借りて見て書いて、ってしてたもんのよーです。中には「パッケージだけ見て書いた」ってやつもあるそうでありますが(なんせリリー・フランキー。ちなみに母親はリリー・ママンキー)、そんなことはどーでもよいのでありますよ。だって面白いから。

「日本映画」といいましても、いろんなもんがあるわけですが、かなりB級色が濃いめかなー(シモネタ度も高いかな)。「黒澤映画」から「ロマンポルノ」まで173本の映画評が載ってるので、ワタクシ見たことないもんの方が多いっすね(1本につき、見開きの2ページ)。「映画評」ってことなんやけど「映画のストーリーに関してどーこー」ちうよりは、感想がかなりピンポイントであります。「渡瀬って『弟』だなーって感じ」とか(「影の軍団・服部半蔵」)、「緒形拳はどの映画を見ても人殺しをしている気がする」とか(「復讐するは我にあり」)、「田中裕子に誘われて、誰が断れるというのか」とか(「天城越え」)。個人的にはテンション高めに的外れな方向で盛り上る回が面白くて好きではありますが、落ち着いてさらっと評論してるのもありまして。そんなんは「あー、見終わって疲れたんかなー」と思わせまするね。

更に1枚ずつイラストもついておりまして。これもまた力が入ってるのから流してそうなもんまで、いろいろあって面白いのですが、そのイラストの下に「copyright」がちっちゃく入ってて、その横に一言書いてあるのあります。全部コメント変えてるのがすごい。ちなみに松本清張の絵の下には「くちびるげ」って書いてあるし、「チェッカーズ TAN TAN たぬき」のとこには「後ろ髪三つ編み」って書いてあるし。細かいぞー。一番力を入れたのはもしかしてここかも。

ってなわけで、風呂には本を持ち込む習性のあるワタクシ、これのソフトカバー版も持ってたのでありますが、数回湯船に落としてボロボロにしてしまったため、文庫まで買ってしまいまして。最近のお風呂のお供は、これであります。「リリー・フランキー」と「ナンシー関」はお風呂に最適っすよ。

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