Jan 24, 2006
「容疑者Xの献身」(東野圭吾)
「渡辺淳一の目が黒いうちに受賞できてよかった記念」ちうわけで、この他にも「このミステリーがすごい・1位」とかいろんな賞をかっさらった「容疑者Xの献身」であります。東野圭吾好きとしては嬉しい限りであります。でもでもワタクシとしては今までの中でもお気に入りがいっぱいあるわけで、「今までのと比べて、これが特に凄いのかしらん?」って点がすごく気になりまして。「読んでみないとわからんべ」ちうことで読んじゃいましたよ。
いやー、えらいこっちゃー。東野圭吾の本で読み終わって「えらいこっちゃー」ちう話はいろいろあるので、ワタクシ的に「これがベスト」ちうわけではありませんが、これはこれですごいっす。形としては古畑とかコロンボみたいに、まず犯人側の描写があって、後から警察が調べて真相を…って話なのでありますが。もー。
最後に「泣く」か「泣かないか」で行くと、ワタクシは「泣かなかった」派でした。ただひたすら腹が立っちゃいまして。終盤あたりから「えー、えー、どーすんのー」状態でありまして。「おーまーえーはーあーほーかー」とエンドレスでノコギリを叩いてやりたい気分で最後までたどり着きましたのことよ。うえーん。
ストーリーは非常にシンプルです。金をせびりに尋ねてきた元旦那を、母娘が勢いで殺してしまいます。母のことを好きな隣に住んでる数学教師がそれに気付き、偽装工作をかって出て「警察がきたら、こーゆー受け答えをしましょう」と逃げ切る計画も立てます。さて、どーなるどーなるー。
ね。話はシンプルっしょ。でも↑を読んで「結局こーなるんちゃうの?」て想像してませんか?ご安心下され。それではありません(断言)。たぶん(ちょっと弱気)。
ちうか、この話は「真相を見つけること」と「問題の解決」が一致してないのであります。そこが読んだ後にいろんな「うーーー」って思いを残すのであります(東野圭吾はそんなん多い)。「これを読んだ後、どー思うかは読者におまかせ」タイプです。
「こー思えー」って押し付けられない分、自由がいっぱいなのでありますが、ワタクシは「スッキリスッキリ」ちう終わり方ではなかったので、読んだ後いろんな人に感想を聞いてまわりたくなり、あっちゃこっちゃのレビューを見まくったのですが、感動して泣いてる人大多数で。えー。みんな完結してるっすか。うそー。モヤモヤ残してるの、ワタクシだけっすか。うわ。
ってなわけで、「結局誉めてるのかけなしてるのか、どっちやねん」ってことを、ツラツラ書いてしまいましたが、誉めてます。読み終わって「えらいこっちゃー」ってなる本は、完全に「やられたー」ってことなので。今回は完敗でありました。途中で一回「あれ?」ってとこはあったんやけどなー。スルーしちゃいまして。だってそんなことになってると思わなかったんやものー。
※ この本は物理学者の湯川センセシリーズの三冊目で、「探偵ガリレオ」、「予知夢」ってのがこの前に出てます。でも別にそれを読んでなくても大丈夫っすよ。
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